結婚式を挙げなかった場合や、結婚式に招待していない人が多い場合には、今後のためにも周囲へきちんと結婚報告をしなければいけません。
中には直接会って報告するのが難しい人もいるでしょうから、そのときにはLINEで連絡をする……ということになるでしょう。
この記事では、LINEでの結婚報告がマナー違反になるかどうか、そして正しい報告の仕方についても解説していきます。
LINEで結婚報告をするのって、マナー的にあり？なし？
一般的に、結婚報告は直接会ってすることが基本マナーとされています。
しかし中には、遠方の人など実際に会って報告するのが現実的でない相手もいるでしょう。
その際には、電話や手紙、メールなどで結婚報告をすることになります。
しかし近年、LINEのますますの普及により「メールアドレスや電話番号を知らない」という相手も多いのではないでしょうか。
その場合は致し方なく、LINEで結婚報告することになるかもしれません。
しかし、年齢層が高い相手の場合には特に、LINEに対してあまり身近な印象を抱いていない場合もあります。
「大切な報告なのに、LINEで済ませてしまうなんて……」と悪い印象を抱かれてしまう可能性もあるでしょう。
そのため相手によって対応を変えたり、相手に「申し訳ない」というニュアンスが伝わるように報告したりと工夫しましょう。
家族や親族に結婚報告するときには？
家族への結婚報告は、家族・親族にとって自分の家族が変わることにもつながる大事なニュースです。
そのためできる限りLINEでの簡単な報告は避け、実際に顔を合わせて報告することをおすすめします。
実家が遠方の場合でも休暇を使って実家に帰り、きちんと報告する方が良いでしょう。
そのようにきちんとした手順を踏むことで、家族も心構えがしやすくなります。
何も言わずとも「このタイミングで突然帰ってくるなんて、なにか報告があるのかもしれない」と伝わる可能性もあります。
どうしても実家へ帰るのが難しい場合や、いち早く報告しなければいけない場合には、せめてテレビ電話を活用したいものです。
実際に会うことはできなくとも、顔を合わせて報告できるため素直な気持ちを伝えやすくなります。
もちろん、LINEにもテレビ電話機能がありますので活用しましょう。
相手が親戚の場合も、やはりLINEでの報告より実際に顔を合わせて報告すべきと言えます。
会うのが難しい相手にはLINEでの報告でも構いませんが、その時には「直接ご報告できなくてすみません」という姿勢を表明しましょう。
ビジネス関係の相手にLINEでの結婚報告はアリ？
結婚はいわゆる「私事」に分類されますが、苗字が変わるなどの理由により、プライベートだけでなくビジネスシーンでもきちんと報告する必要があります。
しかし基本的に、仕事関係者への結婚報告も同様になるべくLINEは使わないようにしましょう。
特に職場の上司や先輩といった目上の相手なら、直接会って報告するようにしてください。
と言っても、仕事の時間内に報告するのはあまりよくありませんので、「お時間を作っていただけますか」とお願いし、休み時間や終業後に伝えるようにします。
どうしても会って報告するのが難しいのであれば、結婚報告には社内メールを活用しましょう。
しかし仲が良く、日頃からLINEのやりとりをしている相手なら、結婚報告をLINEですることも絶対に避けなければいけない、というわけではありません。
目上の相手でない同僚などの場合なら、LINEで報告しても良いでしょう。
ただし、基本的には会って報告、あるいは社内メールでの報告が一般的であることは理解しておく必要があります。
「LINEでの報告になってしまった」ということに対し、謝罪の言葉を添えることは意識してください。
お世話になった恩師にLINEでの結婚報告はアリ？
こちらもビジネスシーンのマナーと同じように、恩師に結婚報告をする場合にもLINEを活用するのは避けた方がベターです。
恩師も目上の人という点はビジネスシーンの相手と同様ですから、失礼のないようにできるだけ直接、時間をもらって報告してください。
もちろんこちらも、遠方の相手であれば無理にでも会わなければいけないというわけではありません。
恩師との関係や人柄を踏まえてどのように結婚報告をするべきか検討してみましょう。
相手がLINEでの報告を嫌がりなそうなタイプであれば、無礼を詫びながら結婚報告をしてもいいかもしれません。
また、遠方の恩師に顔を見せて報告したいときにもテレビ電話を活用しましょう。
LINEで結婚報告をするときの例文
LINEで結婚報告をするときには、相手との関係や日頃どれくらいの頻度で連絡をとっているかを踏まえて内容を書き換えましょう。
結婚報告で久しぶりに連絡する相手には「お久しぶりです」「ご無沙汰しております」といった一文からはじめます。
続いて、相手を気遣う言葉を添えます。
「〇〇先生はその後お変わりありませんでしょうか」「会えてないけど元気？」というような表現を取り入れましょう。
相手への言葉を伝えたら、さっそく本題です。
「私事で恐縮ですが、このたび結婚することになりました」「〇〇さんと、〇月〇日に入籍しました」というように簡潔に記します。
結婚式の招待と見間違われることもあるため「結婚式は〇月に、親族のみで執り行う予定です」「挙式は予定していません」など添えると親切です。
そして必ず「LINEでの報告になってしまって申し訳ありません」といった表現を忘れないようにしてください。
「本来であれば直接会ってご報告すべきところですが、簡略的なご報告となって申し訳ありません」「会って報告できなくてごめんね」といった言葉を必ず記しましょう。
まとめ
結婚報告は直接会って行うのが一般的ですが、遠方の相手などどうしても難しい場合はLINEで報告しても良いでしょう。
相手によっては失礼だと感じてしまう可能性もありますので、電話での報告にとどめるなど臨機応変に対応してください。
また、どのような相手でも「LINEでの報告になってしまい申し訳ない」という気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。
コラム監修者
神戸コンチェルトウェディング
ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、コンチェルトウェディングの結婚式プロデュースに従事しています。
